男女のスタッフをバランス良く配置せよ

【ホテル総支配人のブログ 第40話】

「男女のスタッフをバランス良く配置せよ」

ホテルの仕事は、気配りが上手な女性が活躍出来る職場であることは間違いない。だが、女性の割合が多くなってしまうと、女性同士の歪な平等意識や女性特有のコミュニケーションが蔓延り、組織はどちらかというと内向きな雰囲気になる。逆に男性だけに偏ると、軍隊のような規律の取れた組織は作りやすいが、組織としてのしなやかさや気配りの少ない競争社会になってしまう。大切なのは、やはり男女のバランスなのだと思う。

当たり前のことではあるが、男女は職場においても能力を補完し合う場合が多い。男性は空間認知や数字の理解、エンジニア系の仕事で力を発揮する。一方の女性は、ゲストサービスやハウスキーピングの分野に向いていることが多い。適当だが時に頼りになる男性と、日常業務は得意だがあまり野心的ではない女性。その二つをバランス良く組み合わせることで、組織としてのバランスを保つことを私はいつも心がけている。何をするにも「バランス」が重要であり、スタッフも男女を上手く配置することが、長期的な組織の繁栄には必要だ。