私は人材採用の際にここを見ます②

【ホテル総支配人のブログ 第4話】

前回は応募者の履歴書に貼られている証明写真をチェックすることについて述べましたが、次に私が応募者にする質問をいくつか紹介します。面接はいくらでも取り繕えるため、その方の本質を探れる質問はないかと、いつも試行錯誤しています。その中で、私がいつも質問するのは以下の項目です。

①兄弟構成。家族の中での役割やポジション、兄弟間での競争環境について確認するため。長男、長女、一人っ子、お兄ちゃんがいるのか、あるいは妹がいるのかなど。これを聞くことで、本質的な本人の性格を推測する。

②ご自身が考える自分の強みと弱み。実際に列挙される内容も確認するが、それよりもそもそも自分の強みと弱みを挙げられるかどうか自体を確認する。ここで、自分を客観的に見られる人間がどうかを判断する。特に、弱みがないという人間には注意が必要である。その理由として、強みと弱みというのは、尺度の強弱の問題だと私は思うからである。例えば集中力について考えてみると、長所としては集中力が高いので困難な問題にも突き進んで解決することが出来ると答えられるかもしれないし、逆に弱みとしては、一つのことに集中してしまうので周りが見えなくなるという答えになるかもしれない。とにかく、強みと弱みは表裏一体だと考えるので、強みと弱みをバランスよく提示できるかどうかを確認する。

③自分は幸運な人間かどうか。これを聞くことで、さまざまな状況を楽観的に捉えられる人間か、それとも状況に悲観してネガティブを撒き散らす人間になるかどうかを判断する。

④自分は愛嬌のある人間かどうか。この質問をすることで、人間関係を円滑に進められる人間かどうかを確認する。

⑤当社について知っていること。面接に際し、どの程度準備してきたのかを確認する。

以上が私の質問項目であるが、私は人事のプロではないので、もしそれ以外にも良い質問があれば、ぜひご意見を頂きたい。