Information should be checked(情報を確認せよ)

【ホテル総支配人のブログ 第14話】

「Information should be checked(情報を確認せよ)」

これも、私が上司から教わった大切な教えである。目の前にある情報を鵜呑みにするのではなく、一度自分自身で検証すべきである。その情報が経営データであっても、ニュースであっても、教科書に載っている情報であっても、人から聞いた情報であっても、多角的に見て信頼性を評価すること。また、それが数字データの場合は、そもそも合っているかどうかを確認すること。とても当たり前のことであるが、間違った情報をもとに議論や意思決定をしても意味がない。どのレベルの仕事をしていても、やはり自分自身が正しい情報を把握することは大事だと思う。

ビジネスオーナーなどのシニアレベルの人たちと仕事をすると、数字の把握が上手いことに驚かされる。例えば経営会議などに参加すると、それらのビジネスオーナーたちは、先月の数字と比べて今月はどうか、前年同期比でどうか、売り上げと水道光熱費賀どう関連しているかなど、情報を関連づけて理解しようとしている。様々なビジネスをしているため、一つ一つのホテルの経営状況が頭に入っている訳ではないが、損益分岐点を超えるには一日当たり何部屋の予約が必要なのか、平均客室単価と稼働率は最低どのくらい必要なのかなどを、事前に把握した上で会議に臨んでくる。そのような数字に厳しい姿勢は、自分自身も素直に学ばなければならない。