私は人材採用の際にここを見ます①

【ホテル総支配人のブログ 第3話】

自分は小さなホテルのGMであるため、人事も担当しています。新スタッフの採用面接も行なっていますが、結論から言うと、やはり履歴書や面接だけで人を評価するのは非常に難しいです。もちろんその前段階として、履歴書を受け取った後に応募者に連絡しても返事が来なかったり、オンライン面接の日程調整をしても面接をすっぽかす方もいらっしゃいます。そのような対応をされると、こちらは非常に残念な気持ちになりますが、結局他人の行動を変えることは出来ないと諦めることにしています。「人のふり見て我がふり直せ」と自分に言い聞かせて、その場をやり過ごすように努力します。向こうにも何かしらの事情がある訳ですから、こちらからそれ以上追いかけることもありません。

皆様も人を面接することや、逆に面接をされることも多々あるでしょう。その際に、人の本質を見抜くために、皆様はどのような点に注目し、そして応募者にどのような質問をするでしょうか。

私まず、履歴書の写真をよく見るようにしています。写真の何を見るのかというと、面相を見るのではなく、その証明写真が自撮りのものか、あるいはプロの写真屋さんに撮って貰ったものかを確認するようにしています。私の経験則として、自撮りの写真を使う人は、例え採用後のパフォーマンスが良かったとしても、後々何かしらの問題を起こすことが多いです。自撮り写真と本人の本質に因果関係があるかどうかは分かりませんが、何事にも「これくらいでいいや」という取り組み姿勢が表れているような気がしてなりません。そのため、自撮り写真を貼っている履歴書を受け取ったら、私はとても警戒してしまいます。それでも最近では、人材不足のため、特に若い方は自撮り写真を使った履歴書を持ってきても、期間雇用であればその方を採用することもあります。ただそのような方には、「今後のために、履歴書にはちゃんと写真屋さんで撮って貰った写真を使った方が良いよ。」と助言してあげます。たかが証明写真なのですが、その方を判断する重要な材料だと私は考えます。