泥臭い営業も必要だ

【ホテル総支配人のブログ 第20話】

Business Developmentのチームが弱ければ、ホテルは発展しない。そのことは、前回のブログでも書いたとおりである。新しいお客様にホテルを利用して頂くことで、初めて顧客の「新陳代謝」が生まれる。お客様をお迎えする立場からすると、全てのお客様と「初めまして」の関係では関係がドライになり過ぎるし、何となくホテルも殺伐とする。かといって、いつもお客様を「お帰りなさい」と迎えるホテルであれば、馴れ合いになりすぎて刺激がない。やはり、半分くらいは新しいお客様をお迎え続ける方が、ホテルとしても緊張感があって良いと思う。

幸いにも私たちのホテルには、優秀な営業マンがいるので、私自身が直接顧客に営業に行くことは少ない。それでも何件かは新規開拓を進め、数年かけて顧客のベースを作ってきた。とある企業の組合員様などは、当ホテルをご利用下さる機会が徐々に増えてきた。自分としては、営業は苦になる仕事ではないし、むしろホテルの中ではワクワクする楽しい仕事の一つだと思っている。実を結ばない営業もあるかもしれないが、物事は自分が動いた結果から生まれてくるというのが経験則であり、待ちの姿勢でビジネスが生まれることはない。他人様から邪険に扱われたのであれば、その人たちを見返す勢いで次に挑戦すれば良いのだ。ホテルの発展だけではなく、自分自身の成長のためにも、全ての可能性を検証すべく、出来るだけ多くの人と会うべきだと思う。